選択

新聞に人生相談なるコーナーがある。
最近なぜかそれを読むのが楽しみだ。
ひとがどんな状況で、どんな風に悩んでいるのかは様々で、悩みに答える人も様々だが、なるほどとうなづく鋭い考察が多い。

先日のお悩みは、孫の引きこもりについてだった。
成績優秀だった孫が、高校受験の失敗をきっかけに、うちに引きこもるようになって1年たってしまったと…
娘夫婦もあれやこれやと手を尽くしているのだが、当の本人が将来の話を嫌がってどうしようもないそうだ。
親になって思う。
子どもにはなるべく、心身ともに平和でいてほしいと。同時に、ひとの生きる辛い部分もちゃんと抱えて生きて欲しい。
その相談へのアドバイスは、周りであまり「既存の道」へのコントロールをせずに、本人の意思を尊重しては、といったものだった。
普通に高校へ行く。普通に大学へ行く。もしくは、普通に就職する。
普通に恋をし、普通に結婚をし、普通に子供を産み育てる。
普通に家を買い、普通に年をとり、普通に生きていく。
普通、というものは当然存在しないと、みんな気づいているけれど、やっぱりその「既存の道」にいないと心配にはなるらしい。
別に1年2年、寄り道したっていいじゃないか。周りでさわいで勝手に既存の道に戻そうと焦らずに、本人のことをもっと見てみたら。だそうだ。
なるほど、でも、息子が高校で勉強せずに1年一見無駄に過ごしていたら焦るなあ…といのは感想。
それを個性、として受け止める器と余裕が欲しいものです。いざ、自分がそういう直面に出会ったら。
反面、自分自身も既存の道とは程遠い生き方をしてきた気がするので、半分諦めてるんだろう両親に感謝もしながら。

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