赤ちゃんの自己認識
我が子が1歳担った頃でしょうか、落とした物を私に拾わせたり、ビスケットをさしてアーアーと声を出した時に「マンマね」と言ってもらったりすることで、自分に答えてくれる誰か=母親と認識されていた気がします。
言い換えれば、これはやりとりをしているというより、一つの物を媒介にして「他人に答えてもらう自分」を確認している作業だというのを聞いた事があります。
そして徐々に相手とは違う存在として自分はここにいるんだということが分かってくるということも。
これはいわゆる自我の芽生えと言えるのでしょうね。
この頃になると、おもちゃ屋さんで手にした商品を離さなかったり口にくわえてしまったり、大変な時期でもありました。
少子化が進む日本ですが、子供にかけるお金は変わらないらしいですね。
日本経済を昔から支えている乳児用品は今も昔もあまり変わらないそうです。
1歳2ヶ月のころには、自分の名前を呼ばれるとそれに応じますし、眠っている間にほおに口紅をつけておき、起きてから鏡の前に連れて行くと、鏡ではなくちゃんと自分のほおに触ろうとしました。
もうすでに鏡に映っているのが自分ではないと分かるんですね。
1歳6ヶ月の頃には、自分の靴や帽子、着るものなどを、ほかの人のものと区別できるという研究結果もあるそうです。
乳児用品の多様化が進んできたように思うのですが、きっと赤ちゃん達は分かって自分の物を持っているんですね。
欲しいものに対しての我慢も教えなくてはなりませんが。
23~24ヶ月の赤ちゃん
23~24ヶ月の赤ちゃんは太ももの力がより強くなり、たまたま飛ぶようになります。
手すりをつかまらなくても、左足と右足を交替で階段を歩くことができます。
この時期の赤ちゃんはスプーンなどを使って、自分でご飯を食べることができるようになります。
はじめて数に認識があり、2つぐらいの数を話せますが、数の意味がまだわかりません。
ある程度色をわかるようになり、例えば赤色が認識できます。
また、大人から簡単な質問を理解した上答えられます。
例えば「これは何でしょうか?」「あちらは誰でしょうか?」など。
自分のことをニックネームで表すことから、第一人称の「私」で表すことができるようになります。
赤ちゃんの独立意識も強くなり、自分で食事することが好きです。
同時に、いろいろと好奇心が芽生えているので、ますます目が離せないことに。
保育所などに通えば、どういう様子で過ごしているのかがわかりますから、性格も特長が現れるころですね。
しかし、その時点で「私の子は・・」と決めつけてしまってはいけません。
環境が変わっても動じない子がいたり、ちょっと馴染むのに時間がかかったりと、いろいろあります。
見守ることも大事ですね。
大抵の親は、長期的な目線が無く、その時点での出来事が、その子の全てと思い込んでしまうところがあります。
これが後々、子の思春期における接し方で軋轢を生む原因でもあるのです。
「昔はこうだったのに」と言っても、人は変わるのですから、そのセリフはあなたの勝手な思い込みなのです。