ポストホットケーキ

先日久しぶりにショッピングモールをぶらぶらする時間があった。
待ち合わせにまだ少し余裕があったので、歩くのも疲れたところで、ひとりカフェへ。

彼がいようがいまいが、むかしからわたしはひとりのお出かけが大好きだ。
映画と喫茶店と図書館は一人で行くのがいちばんいいと思っている。
入ったカフェは白い木目が基調の、ナチュラルで可愛らしい雰囲気の店だった。
中はほとんど満席で、通り沿いのソファ席が何個か空いていた。
通る道々にある喫茶店でもケーキ屋でもパン屋でもイタリアンでも、至る所でホットケーキのメニューを見させられて、ものすごくホットケーキを食べたい気分になっていた。
大体、本当はホットケーキっていうほどおいしくないと思う。
でも見た目が悶絶かわいい。
ホイップクリームだったり、アイスだったり、ストロベリーやブルーベリーだったりが山のように乗っている。
あんなの見たら、好きじゃないのに食べたくなってしまう。
案の定、ホットケーキは中がふわふわでバターの味が濃くて、すごくおいしかったのだけど、1枚食べたら飽きた。
わたしのにはバニラアイスとストロベリーが乗っていた割とシンプルなものだったので、同じ味を2枚まるごと食べるのはみんな本当はキツイんじゃないかと余計なことを思った。
それからまたぶらぶらと飲食店街を歩いていると、なんとなく目についたメニューが…
それは「ワッフル」。
部類を無理やり分ければホットケーキの部類に押し込められるだろう。
ホットケーキを出すのは無理かな?と思うようなショーケースとカウンターだけの店に多かったように思う。
ワッフルをこんがり焼いて、またしてもクリームとフルーツでトッピングされている。
同じパターン!
でもホットケーキよりも飽きのこなそうな手軽な大きさだ。
ホットケーキブームの次にはワッフルがくるんじゃないかと、ひそかに思っている。

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