得手不得手があってこその人間
主人はスーツを着て職場に出かけます。
もちろん、スーツ用のソックスを履いていくのですが、このソックスが私には曲者です。
すべて同じ靴下に見えるのです。
でも、主人から言わせるとちょっとしたワンポイントや素材が違うそうです。
紺や黒、グレイなどあからさまに違う色などあればわかるのですが、よく間違えるのが黒です。
黒のソックスで、厚手のものと少し厚手、薄手の物の3種類が4足ずつあり、これの仲間分けにいつもテンパっています。
元々主人はソックスを付け置きする人で、きっと相当足が匂うのが気になっているのかなと思っています。
そのため、1週間に1度のソックス付け置きデーがあり、その後ソックスだけの洗濯をし、ソックスだけ干すコーナーを作りました。
その結果、このような難問のクイズをいつも私は解かなければならないのです。
紳士用のソックスはなぜあんなにデザインが似ているのでしょう。
そして主人も同じようなソックスを買わなければいいのに…と私は常に思うのですが、本人のこだわりがある様で私は何も口出しをしません。
今ソックスを放置して、しばしの休憩をしているのですが、横目でさっきから「あ!あれとあれがペアなのかもしれない!?」と思いながらぐだぐだしています。
そしてとうとう、主人にペア探しを先日丸投げしたのです。
すると、主人の早い作業ペースにびっくりしました。
なんだ、最初からこうすればよかった…と思ってしまうのですが、本人が一番よくわかっているのにそれ以外の人がやっていることってよくあると思います。
もっと家事の効率化を考えれば、あれもこれも主人や子どもたちに押し付けたい…。
いや表現が悪かったです。
「任せたい」のですが、ただ私の要領が悪いだけということかもしれないと思うと、勇気を振り絞って頼んでみるという選択はいつも消えていくのです。
人間には得手不得手があるはず…なのに私は不得手が多い様な気がするのは気のせいだと思いたいです。