縁結びのお世話
「こんなオッサンにも奥さんと可愛い子供がいるなんて」とか、「こんなおばさんでも結婚できているんだよね…」と思うことがある。
昭和の時代は誰でも結婚するのが当たり前。
見合いを面倒みるお節介な人が近所や職場に必ずいたから、顔や職業ではなく、だいたいの人が結婚できていた。
羨ましい!その頃結婚した人たちの熟年離婚も一時期話題になったが、それでも数十年夫婦でいられたんだから。
私たちの今の時代はどんなにイイ大学を出ても、イイ仕事に就けても、ずっと不安だ。
何があるか分からないからと結婚できない男の人がたくさんいる。
女性も見た目が良いとか、教養があるにしても結婚できない人がいる。
雇用不安などが挙げられるが、婚姻率が下がっている原因は「結婚を勧めてくるお節介な人」がいなくなったことだと思う。
昭和40年代にお節介を焼いていた「近所のおばちゃん」たちは、今では70歳以上だろうか?その人達のお節介っぷりによって、結婚できた人たちもたくさんいるというのに、お節介スキルが継承されていないのはなぜだろう。
人に結婚の面倒を見てもらったけど、最悪の旦那だった!とか思っている夫婦が多いのだろうか。
結婚式でも仲人を立てないことが当たり前になって20年ほど経つようだが、とにかく男女の結婚の「間に入る人」がいなくなってしまった。
私の周りには数人そんなお節介スキルを持った人がいるが、その人達はことごとく独身だ。
独身40代、バリバリ仕事してきました!という方達が、「うちの会社に入ってきた新人なんだけどね、営業やってる男の中ではトップになる人材だから、ねえ、どう?」と言ってくる。
あなたのように素敵な夫婦になれるかも!そう思わせる人がお節介さんになっていないと、意味がないと思いつつも、やんわりお断りしている。