幼馴染が異性と気付いた私の幼さ
幼いなと思っていた幼馴染が最近急に大人に見えてきます。
私よりも3つ下だったのですが、あっという間にこの2年間で身長を越されてしまいました。
そして、それまでは私の後を追い、可愛い声で待って待ってと言っていたのです。
なのに、今では私よりも低い声になって、どこか距離を置いて話すようになった幼馴染。
目を合わせても嬉しそうに尻尾を振って来るような子犬から、時には鋭い目つきをするような成犬になってしまったような感覚です。
最初はすごくさみしかったのですが、最近では少し異性として見始めた私。
いつからかドキドキするようになってしまいました。
相手はきっと私の事を昔から一緒に遊んでいた連れとしか思っていません。
でも、私は彼の声や後姿にぼーっと見とれてしまうのです。
そんな私の変化を見逃さなかった兄は私と二人でいる時に「お前、あいつのこと好きなのか?」と聞いてきたことがありました。
好きと言う言葉にこの感覚は当てはまるのか私にはわかりません。
ただ私は彼の変化についていけず、一人ぼっちになってしまい寂しいと言う気持ちが強いと思ったので、その思いを素直に兄に話しました。
するとやはりそれは愛情ではなく、異性と感じた瞬間の戸惑いかもしれないと兄も教えてくれました。
そして昨日、幼馴染に異性として意識していること、さらに好きと言う感情があると言うことを告白された私。
もしかしたら心の年齢もいつの間にか越えられていたのかもしれないと思いました。
そして彼女になって欲しいと言われた私は彼への気持ちが自分でもわからないまま、付き合おうと言われ、yesと答えてしまいました。
だって、その瞬間、私はもしこの先彼が他の女性と歩いていたら、他の女性に告白していたらと思うだけで悲しくなってしまうのです。
その悲しみはきっとこれから愛情に代わっていくものだと信じて私は返事をしました。
私たち2人はこれからどうなっていくのか、まだ自分でも想像できないのですが、やはり唯一無垢の存在になりたいと思います。