マラソン大会から学んだ私の経験

負けず嫌いな私はマラソン大会で優勝できなかったことを大人になった今でもとても悔しく思っています。
今さら学生時代のマラソン大会をなぜ振り返ってしまうのか、と思うのですが、何か勝負事があるたびにそのことを思い出します。

メンタルが弱いのかもしれません。
そのマラソン大会で私は途中まで1位だったのです。
10キロを走っていたのですが、たぶん抜かされたのは7キロくらいの時でした。
猫が目の前を通ったのです。
三毛猫でどこかで飼われている猫だったようで首輪をしていました。
走っている目の前をさっと横切った瞬間、私は一瞬スピードを落とし、止まろうとしました。
猫もいきなり飛び出し、私とぶつかると思ったのか、さっと走り去ったのですが、あの猫の模様や首輪の色まで鮮明に覚えています。
そしてもちろんその瞬間、ぴったりと後ろについていた2位の友人が私を追い抜いて行きました。
私は止まってしまったので、それから急いだのですがペースも乱れ、友人を追い抜くことなく2位に甘んじました。
だから、今日の様に仕事のプロジェクトを任され、お客さん、競合相手の会社との3者会議などでは必ずそのシーンを思い出してしまいます。
一種のトラウマかもしれません。
でも、その経験があるからこそ、事前にまだやるの?と周りに聞かれるほど念入りに用意周到な状態をつくっていきます。
もう私はあの頃の私とは一味違う、逆に言えばあれがあったからこそ今の私があるようにも思います。
そして、その1位になった友人とは今でも仲よく遊んでいます。
もちろん、マラソン大会の話は酒が入るとよく出てくるのですが、友人は私の背を見ながら走ったから1位になれたんだと言ってくれます。
お互い切磋琢磨してこれからもよき理解者、ライバルであり続けたいと思います。

«
»